vol.163 〜街の声 見える化プロジェクト〜

vol.163号(6/10発行)
新型コロナウイルスにより、私たちの生活もすっかり様変わりしています。
困っていること、思うこと、みんなにお願いしたいこと、未来に期待することなど、街の声が聞きたくて、久しぶりにこのコーナー「ピース・バイ・ピース」を復活させました。5月前半までに届いた声をご紹介します。

富士市
コロナ騒動の渦中、誰もがみな日々恐怖と闘い、不便を強いられ、やきもきする思いに駆られ、不安な毎日を送っています。収束の見通しが立たないことに伴い、我が国のみならずとも、全世界の人々が今後の経済の先行きの不透明性や医療の崩壊など、さまざまな現実的脅威に脅かされています。
経済の面に関しては、株価の急激な変動、中小をはじめとする企業の倒産件数の増大、それに伴う失業者・自殺者の増加。医療に関しては、連日報道されている感染者の増加に伴う、都市部を中心とした医療機関のひっ迫した状況。毎日毎日、目を覆い、耳をふさぎたくなるほどの暗いニュースばかりが飛び込んできます。
「こんな時だからこそ、平時(何もないとき)がいかに幸せなのかということ」を、今自分は強く感じています。自分もいつ感染するかもわからない状況で、このごろ思うことはそれだけです。また、一刻も早いウイルス感染の収束と景気のV字回復、および世の人々が早く普通の生活に戻れますよう祈念しております。
《編集長》「コロナの話ばかりで気が滅入る」という話もよく聞きます。この号が発行される6月には明るいニュースが増えていることを祈ります。

富士市 40代
コロナで今までの生活が壊れたという意見もあります。でも、今までの生活を見直すチャンスだとも思えます。仕事の休みも多くなりましたが、そのぶん家族といる時間が増えました。子どもといる楽しさ、家事の大変さ、家族への感謝。今までの当たり前に感謝できる良い機会だったのかもしれません。
《編集長》私も子どもといる時間が増えました。家で面倒を見ている妻の大変さもよく分かりました(笑)。

富士市 40代
食事の前、帰宅時に手を洗うのは当たり前だけど、食事の後、出かける前にも手を洗った方がいいと思う。食事、歯磨き、髭剃り、化粧で、手にはきっと唾液が付いていると思う。
《編集長》今まで感染症のメカニズムをほとんど知らなかったことを思い知らされます。神経質になりすぎたら何もできなくなってしまいますが、ほんの一手間が大事ですね。

(マッキー)さん
富士市 50代
牧野茂典(マッキー)と申します。【笑いヨガ一緒に笑ってコロナウィルスをぶっ飛ばせ‼️】という企画を行ない、YouTubeに配信してます。笑いヨガでストレス解消、免疫力アップを目指してます。
《編集長》「マッキー笑いヨガ倶楽部静岡県富士支部」というチャンネル名をYouTubeで検索すると出てきます。ぜひ探してみてください。

富士市 50代
開業を4月にしてしまい、その後に自粛要請となり、まったく仕事ができず今に至る。昨年の実績もないから給付金も申請できず、開業申告したので失業保険も貰えてない。狭間に落ちた感じ。3月の退職時にはモリモリだったが、やる気を失いかけている今の自分が怖い。だが負けない!みんな頑張っているのだ!私だけじゃない!と思うことが今、一番大切な気がする。
《編集長》2020年という区切りの良い年の春、新スタートを切った人は多いと思います。「このピンチはきっとチャンスに転じる」と信じて、みんなで手を携えていきましょう。

富士市 50代
日本と外国の患者数の差に驚いた。どうやら予防接種をしているのと、衛生観念が発達しているのが幸いしているらしい。それでも患者数はある。衛生観念の発達していない発展途上国なんかどうなっているのか、考えるだに恐ろしい。
《編集長》途上国ではさらにいろいろな社会的事情が複雑に絡み合うので対策が難しいですね。危機はグローバルでも、影響は地域差も大きいです。

富士市 70代
私の孫は横浜近郊の大学に在籍し住んでおります。3ヵ月以上会っていません。2月の終わりに来て、3年生の春休みは就職のために、自分の進みたい所に行くため何ヵ所も研修のような実習をしてがんばっています。
自宅(富士)から2時間もかからず行けますし、ドア(車)〜ドア(家)で家に連れて帰る強硬な手段もありますが、孫は「私なんかより遠いところから来ていてがんばっている多くの友人たちがいるのに、私だけそんなことはできない」と言っています。
コロナウイルスにより他県への移動や不要な外出を控えるよう、今日本が、世界が非常事態に陥っています。でも、20代の女性に「名誉毀損罰」「一罰百戒の抑止効果」と擁護されています。今、子ども〜学生〜大人もさまざまな苦難を受けています。
《編集長》子どもも学生も大人も皆それぞれの立場で、自分事として考えながら行動しているのですね。

富士市
新型コロナウイルス報道について違和感を覚えることがある。それは「ウイルスとの闘い」や「ウイルスとの戦争」という言葉が連呼されていることだ。いくら被害をもたらしているとはいえ、ウイルスは人類に敵意なんて持っていないし、彼らも私たちと同じく生きるために仕方なくやっていることなのだ。それにウイルスにとって人間等の生物に対する病原性は不要の足枷でしかない。
そろそろ私たち人間もウイルスと共存共栄していくことを考え、自分たちの持つ科学技術をそのために使うべきだ。生物多様性や自然が大事だというなら、まずはウイルスとの共存友好関係を築くことが第一だ。
新型コロナウイルスの感染終息と、第2波・第3波が起こらないことを願う。
《編集長》「戦争」という比喩は、社会の構成員全員の意識を一時的にまとめるのには役に立つでしょうが、長期化してくると共存という考え方が必要ですね。

富士市 60代
新型コロナウイルスの落ち着くことを願い祈ります。毎日ニュースで今日は何名の方が……という日々です。外出の自粛や緊急事態宣言等で、いつも家族3人で誕生日には一緒に食事をしてきましたが、できませんでした(息子は県外)。
でも家にいることが多くなった息子から「レモンのつぼみ」としてメールが届きました。ベランダで「レモンの木」を育てていたのです。小さな花を見て、こんな一面が息子に……と嬉しくなってしまいました。ずっと仕事、仕事で、参観日も運動会も行けなかったことのほうが多かったことを思い出していました。
「レモンのつぼみ」の写真メールに「和み」と「優しさ」と「穏やかさ」と……家族であること、コロナのおかげで少しだけ良い時間をもらえたような、ぽっと、あたたかくなったような私でした。
《編集長》家族の関係って、つい惰性だけで続いてしまいますが、何か大きな変化があったときにはふだん気づかなかった一面が見えてくるものなのですね。

若者相談窓口
ココ☆カラさん
富士市若者相談窓口ココ☆カラです。コロナの影響で生活が苦しい、仕事がない、不安定で苦しい、コロナの影響でなくてもしんどいなど、どんなお困りごとでもまずはご連絡ください。また困っていらっしゃる方につないでくだされば、こちらから訪問してお話を聞くこともできます。皆さんで声を掛け合いましょう。
富士市教育プラザ TEL:0545-55-0562
富士市八代町1-1 f-wakamono@chive.ocn.ne.jp
《編集長》本紙Vol.123でご紹介した、じっくり悩みを打ち明けられる場所、ココ☆カラさんです。解決すべき問題が明確になってなくても、きっと力になってくれると思います。