イベントレポート 岳南電車の「だるま」出発!

富士の新名物「だるま電車」出発式のようすを、岳南電車初体験で富士山麓での年末初体験のライター・針ヶ谷あす香がレポートします。

 『日本三大だるま市』として知られる毘沙門天大祭は、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となったが、だるま柄にラッピングされた岳南電車が街を走り、岳鉄全駅それぞれがだるまに飾られ、だるまの町として富士市を盛り上げていく。
 昨年12月28日に、だるま電車の出発式が岳南江尾駅で開催され、毘沙門天の住職によるだるま電車へのご祈祷や巨大だるま絵の創作パフォーマンスが行なわれた。

 だるま電車は、オレンジの車体に髭と『福』の文字が描かれ、正面の2つの窓が目となる見た目に楽しい電車。
 私は、昨年の4月に富士市に引っ越してきてから初めて岳南電車に乗る。

 ホームへ向かうと、“富士山ビュースポット”が靴のイラストとともに地面に描かれている。ここに立つと富士山が良く見えるというもの。駅員さんたちがより良く富士山が望める場所を話し合ったのだろうかと考えると微笑ましい。全駅にそれぞれ異なるイラストで描かれているようだ。

 電車に乗り込むと、車内もだるまがたくさん!折り紙で作られただるまが飾られていて賑やかな車内。電車が出発すると、車内アナウンスで岳南電車の紹介が始まる。全駅で富士山が望めることや、2014年には鉄道路線として日本で初めて『日本夜景遺産』に登録されたことなど、アトラクションに乗ったときのようなわくわくした気分になった。

 景色が開け、雪化粧した富士山が鎮座している。12月の中旬を過ぎても雪が積もらず、毎朝、まだかまだかと富士山を確認していたが、出発式の日に雪が積もるなんて。岳南電車内から見る富士山は裾野まで見え、雪の積もったその姿はとても綺麗で、格別だった。

 駅に停まると、だるま電車を待っていたのであろう子どもたちやカメラを持った大人たちが乗り込んできて車内を見回している。今年で2回目となるだるま電車も富士市民の楽しみのひとつとなりつつあるのだろう。
 日頃、車を使うことが多いが、小さな電車に揺られながらいつもと違う角度から町の景色や富士山を眺めることは楽しいものだったし、この時期だけのだるま電車に乗れるのは特別だな……と早速SNSにアップした。この特別車両は2月下旬まで運行される。

 昔、だるまは、生まれた子どものために赤い色を塗って疫病除けとして作られたそうだ。毘沙門天大祭は中止となってしまったが、だるま電車が走ることにより皆の笑顔が増えれば良い。

(ライター/針ヶ谷あす香)