2021年6月9日 / 最終更新日時 : 2021年5月31日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 行きたくない地獄 行きたい地獄 第12回 天気や気温が安定しない5月下旬、襟付きの長袖シャツにジャケットをはおり歩いていた私は、ノースリーブ姿の女性とすれ違いました。ある人はもう夏の服装で外出し、ある人は春の服装で外出したりと、さまざまな季節の服装を見 […]
2021年1月16日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 考えるのは、すべて舞台のこと 第11回 よけいな外出を控えるべき日々は終わることなく、まるでトンネルの向こう側に光が見えないような不安と我慢をつねに感じています。それでいて、与えられた制約の中で舞台を勤め終えれば、違和感なくさっさと帰宅 […]
2020年8月17日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 舞台復帰の喜びと不安 第10回 前回のコラムから4ヵ月が経ちましたが、こんなにも着物に袖を通さない日々は、初めての経験でした。 緊急事態宣言が明け、復帰後初の仕事はオンライン配信用の撮影公演でした。撮影が目的ですのでお客様はいませんが、それ […]
2020年4月12日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 能楽師は操り人形 第9回 こまめに手を洗い、うがいをする。よく食べよく寝て、免疫力を高める。いつも気にかけ実践しなければならないのに疎かになっていることに、とりわけ注意を払いながら日々を送っていると、ふと気がつけば春の花たちは咲いていた […]
2019年11月8日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 「能繁期」の秋 第8回 今年の夏も、いつになったら暑さは和らぐのかと思っていたら、あれよあれよという間に木々はすっかり紅を差し、 革靴の底からほのかに銀杏の香りを感じます。静かに次の季節へ移ろうことなく突然寒くなるのが、近年の傾向なので […]
2019年7月14日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 能楽と三種の神器 第7回 能楽と三種の神器 ジメジメとした梅雨を経て、季節はいつの間にか夏となりました。近年は温暖化の影響か、暑くなるのが早まっているように思います。昔は7月に入って単衣(ひとえ)から薄手の絽(ろ)へと衣替 […]
2019年3月10日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 子どもが子方(こかた)になるとき 第6回 子どもが子方(こかた)になるとき 緊張状態の表現は、子どもによってさまざまです。楽屋を走り回る子、装束をつけると泣き出す子……。しかしどんな子どもも、幕が上がれば演者の […]
2018年11月11日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 ゆるやかな時間に花を知る 第5回 ゆるやかな時間に花を知る 紅葉も徐々に色づき、秋の気配を感じる今日このごろです。今回は、初秋の夕暮れの雰囲気を味わうことができる『半蔀(はしとみ)』という演目と、その中に出てくる「草木国土悉皆成仏 […]
2018年8月12日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 夏の夜に舞う 薪能 第4回 夏の夜に舞う 薪能 ジリジリと強く照りつける真夏の太陽は、例年にない酷暑をもたらしています。黒い服は光を吸収して熱を溜め込み、白い服は光を反射して熱を逃がすと、大人の言葉を覚えたのか学校で教わった […]
2018年5月13日 / 最終更新日時 : 2021年3月16日 Daisuke Hoshino 甫の一歩 能舞台から見る桜 第3回 能舞台から見る桜 いつのまにか桜が散り、夏の気配を感じる季節になりました。今回は過ぎゆく春を惜しみまして、富士地区からも多数のお客様にモニターとしてお越しいただいた『奉納 靖國神社 夜桜能』を振り […]